誰でもわかる生活の情報局!

プロの専門家が、暮らしにかかわる大切な情報を初心者にもわかりやすく解説します。

『繊維』の基礎知識!~天然繊維編~

毎日蒸し暑いですね。かと思うと急に肌寒い日があったり、何だか何を着ていいのかさっぱり分かりません…。何を着てもベタベタして着心地が悪いような気がするし、洗濯物は乾かないし…。

 

そこで、今回は繊維のことについてメリット、デメリット色々まとめていきたいと思います。品質表示タグを見ると綿や絹、ポリエステル、レーヨン…などたくさん繊維の名前が載っていますが、「名前は知ってISるけど、これってどんなもの?」といまさら人に聞けないこともありますよね(^-^;)今回は【天然繊維】について、簡単に分かりやすく紹介していきます。

 

天然繊維

天然繊維とはその名の通り、自然界に存在する、人工的に作られたものではない繊維(素材)のこと。主に植物繊維(綿、麻など)動物繊維(ウール(羊毛)、絹(蚕))鉱物繊維(石綿)があります。洋服に使用されるのは主に植物繊維と動物繊維になります。

石綿?石なのに綿の様に柔らかいの?と余り聞きなれない言葉かもしれませんが、実はこれ、結構有名なんです。私も気になりました。

 

そう!アスベストです!!

アスベストの繊維を大量に吸うことによって健康被害を引き起こし、世界中で使用を控える、禁止しようとしている、あのアスベストです。日本でも問題になっていますね。石綿とは、繊維状に変形した鉱石のことで、耐久性、耐熱性、電気絶縁性に優れています。ですので、建築資材・自動車・電気用品などに使用されていますが健康被害が問題視され、ファイバーグラスやセラミックファイバーを代用する傾向にあるようです。

 

話が少し逸れましたね(^-^;)

では、気を取り直して天然繊維の中の植物繊維からまとめていきますね。

 

【植物繊維】

綿(コットン)

[メリット]

・吸湿性がよい(汗をよく吸うので着心地がよい)

・強くて丈夫

・熱に強いため、アイロンを直に当てても長持ちする

[デメリット]

・洗濯すると縮んだり、シワになりやすい

・染色してあるものは色落ちしやすい

◎最も衣料に使用されています。吸湿性がよいため、肌着にもよく使われますね。優しく、肌触りがよいのでかぶれにくく、赤ちゃんや子ども服におすすめです。

 

麻(リネンなど)

[メリット]

・温かみのない素材のため、涼しく感じる

・衣料に使われる繊維の中で最も耐久性がある

・吸水、吸湿性が良い

[デメリット]

・洗濯による縮み、シワ(洗濯は手洗いで)

・色落ち

◎涼感があるため、春夏物によく使用されます。麻と聞くと、ゴワゴワした硬い素材をイメージされる方も多いと思いますが、麻にはリネンラミーヘンプなど種類が多く、それぞれに用途が違います。

[亜麻(あま/リネン)]

・衣料、手編みの糸など

[苧麻(ちょま/ラミー)]

・衣料、手編みの糸など

[大麻(たいま/ヘンプ)]

・衣料、ロープなど

[黄麻(こうま/ジュート)]

・麻袋、カーペット(敷物)など

[洋麻(ようま/ケナフ)]

・壁材、パルプ用品など

この他にもサイザル麻やマニラ麻などがあり、ロープや帽子、バッグなどに使われます。(マニラ麻は日本紙幣にも使われているそうですよ)

◎主に衣類に使われるのは、リネンとラミーで品質表示に「麻」と表示して良いのもこの2種類だけ。(他は「植物繊維」と表示)ですが、改正があり現在は「植物繊維(~麻)」と表示しても良くなりました。大麻は勿論「無毒」なものです!

 

【動物繊維】

毛(ウール)

[メリット]

・弾力性、膨らみがある

・シワになりにくい

・温かみがあるため、冬物衣料に欠かせない

[デメリット]

・洗濯による縮み

・虫食い

・毛玉ができやすい

◎[ウール]とは[羊毛]のこと。動物の毛を使用した素材は主に羊毛のことですが、他にも色々な種類があります。

[カシミア]

・カシミアヤギの毛を使用した素材。繊維がきめ細かく、肌触りが良い。ウールに比べて伸びがある

[アルパカ]

・アルパカの毛を使用した素材。繊維に空洞があるため軽く、保温効果に優れている。毛玉が出来にくく、シワになりにくい。保温力は、ウールやカシミアより上。

[アンゴラ]

・アンゴラウサギの毛を使用した素材。ウールやナイロンと混紡してコートなど防寒着に利用する。軽いが毛が落ちやすい

[モヘア]

・アンゴラヤギの毛を使用した素材。光沢があり、軽い。吸湿性が良い。まとめて[アンゴラ]と表示されることもある。毛が落ちやすい

[キャメル]

・フタコブラクダの毛を使用した素材。羊毛に比べ、生産量はわずか0.14%ととても稀少で高級品。吸湿性、弾力性が良い。染色性が悪い為、ほとんどナチュラルカラー。虫が食いやすい。

◎動物の毛を使用したものだけでも、こんなにたくさんの種類があります。それぞれ性質や特徴が違いますが、品質表示ではまとめて[ウール]と表示されることも…。性質を知り、それぞれに合った使用、お手入れが大事です。

 

シルク(絹)

[メリット]

・軽くて丈夫

・光沢があり、しなやか

・保温、通気、吸湿性が良い

[デメリット]

・ものによっては一般家庭での洗濯が難しい(現在はTシャツ、セーター、寝具など幅広く使われているので全てではない)

・静電気が起きやすい

・光による変色

・シミになりやすい

・虫食い

◎シルクは蚕の繭から取れる糸を織り上げて作られます。保温、吸湿、通気性が良いため、「夏は涼しく、冬は暖かい」最高の天然素材です。また一部を粉末にし、健康食品や化粧品にも使われるなどとても幅広い分野で使用されています。

 

【まとめ】

植物繊維は、主に吸水、吸湿性に優れ優しい風合いのものが多いようです。しかし、シワになりやすいなどのデメリットもあります。動物繊維は、原料元となる動物がその土地の環境に合わせて生活しているだけあって、保温、吸湿性があったり、軽いなどの特徴があります。しかし、たんぱく質なので虫が付きやすく、毛が落ちるなどのデメリットも。

それぞれの性質やメリット、デメリットを把握し、用途に応じて使い分けをしながら快適な生活を一緒に目指しましょう!

 

今回は以上です(^∞^)