現場のプロが教える医療福祉の説明書

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誰でもわかる就労継続支援B型!

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一般就労が難しい障害者の方が働くことを支援するサービスに「就労移行支援」と「就労継続支援」があり、これらは福祉的就労と呼ばれます。

また、就労継続支援には「A型」と「B型」があり、対象者やサービスの内容もそれぞれに特徴があります。

今回は就労継続支援B型について書いていきます。

 

目次

 

就労継続支援B型とは?

就労継続支援B型とは障害のある方が、本人のペースに合わせて軽作業などを行い、就労訓練を行いながら工賃をもらうことができる施設です。

 

就労継続支援B型の作業内容は?

就労継続支援B型の作業は大きく分けると簡単な軽作業などを行う施設内作業と、契約した企業の中に入って行う施設外作業の2つがあります。

どちらも作業の内容は施設によって違いますので、利用を検討している施設がある場合には一度見学されることをおすすめします。

 

就労継続支援B型の工賃は?

就労継続支援B型は雇用契約を結んでいるわけではありませんので、最低賃金は保証されていません。ここがA型との一番の違いです。

工賃規定は各施設ごとに設定されていますので、その額は施設によってかなり幅があります。

基本的には行った作業内容や時間、本人の能力などによって決められています。

 

就労継続支援B型の利用料金は?

就労継続支援B型を利用するには、サービス利用料の1割を負担することなりますが、世帯の所得に応じ月ごとの上限額が設定されています。その額は以下のようになります。

・生活保護世帯・・・0円

・市町村民税非課税世帯・・・0円

・収入が概ね600万円以下の世帯・・・9,300円

・収入が概ね600万円以上の世帯・・・37,200円 

 

就労継続支援B型を利用するためには?

就労継続支援B型を利用するためには「障害福祉サービス受給者証」が必要となります。また、「サービス利用計画書」などそれに付随する書類なども必要となりますが、一連の流れは下記のようになります。

①役所(役場)の福祉課にサービス利用の申請を行います。

②認定調査員がご自宅へ訪問し、身体や生活の状況について聴きとりを行います。

③「指定特定相談支援事業者」を選んで契約し、役所(役場)に届け出ます。

④聴き取った内容をもとに必要かどうか、コンピュータによる判定が行われます。

⑤相談支援事業者がご自宅に訪問し、生活の状況などについて聴き取りをします。

⑥相談支援事業者が聴き取りを行った内容をもとに、「サービス等利用計画案」を作り役所(役場)に提出します。

⑦利用する予定の施設担当者が「個別支援計画」を作成します。

⑧支給決定されると「障害福祉サービス受給者証」が交付されます。

⑨相談支援事業者が支給決定の内容をふまえ、利用する施設と調整などを行い「サービス利用計画書」を作って役所(役場)に提出します。

⑩利用する施設に「障害福祉サービス受給者証」を提出し、利用契約を結びます。

 

就労継続支援B型の利用日数や時間は?

本人の体調や通院状況などに合わせて決めることが出来ます。短時間から始めて、少しずつ時間や日数を増やしたり、疲れてきたので日数を減らしたりなど状況に応じて利用できることが特徴です。

 

まとめ

就労継続支援B型では施設によって作業内容や工賃などさまざまです。特に工賃に関しては施設間での格差が大きいのですが、これは法制度の問題であると考えます。現状では運営費を工賃に充てることが出来ないためどうしても工賃が不安定になってしまいます。利用者が行っている作業へのふさわしい対価をしはらうためには、支援費を工賃にまわせるなど柔軟な対応ができるようになることが必要だと思います。