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自閉症の方の特徴や接し方を学ぼう

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近年発達障害と診断される方は増え続けています。

その理由としては該当する判断基準が広がっていることがあげられます。

今回はその中でも最も診断基準が明確である自閉症について書いていきたいと思います。

 

【目次】

 

自閉症とは?

自閉症とは先天的発達障害で、社会性や行動、コミュニケーションなどに発達の遅れや偏りがみられます。

原因はまだ特定されていませんが、脳機能の異常であると言われています。

 

自閉症の方の特徴は?

自閉症の方は主に下記のような特徴がみられますが、すべての方にあてはまるわけではありませんので参考としてみていただければと思います。

・他人との社会的関係の形成の困難さ

・周囲に関心がないように見える

・相手の気持ちがわからない。

・空気が読めず、他人の表情や態度から察することができない。

・指差しがで不得意で他人の手を掴んで物を取らせようとする。

・人との体の距離が近すぎたり遠すぎたりする。

・言葉の発達の遅れ

・コミュニケーションとることが苦手

・指示がうまく伝わりにくい

・言葉が出ずに不自然な言葉使いをしたり、相手が話しをオウム返したりする。

・集団に馴染むことができない

・呼んでも反応しない時がある

・自分の言いたいことだけ一方的に話したり何度も同じことを言ったりする。

・抽象的な言葉や比喩などを理解できない

・興味や関心が狭く特定の物にこだわる

・好きなものや1つのものに執着する

・落ち着きがなく手足を動かしたり徘徊を行ったりする。

・予定外の行動が苦手

 

自閉症の方の身体的な特徴は?

自閉症の方の五感は健常者の方と比べると独特の感じ方があるといわれ、主に下記のような特徴があげられます。

・視線を合わることが苦手です。

・大声には反応せず、特定の音に対して極端に嫌がり耳を塞ぐことがあります。

・何でも匂いを嗅いで確認します。

・味に敏感で食べ物に強いこだわりがみられます。

・感覚が敏感すぎたり鈍感すぎるので触られたり撫でられることが苦手です。

 

自閉症の方への対応は?

自閉症の方へは対応は、一般的には下記の点に留意する必要があります。

しかし個人差などありますので、その方の特性をよく理解することが大切です。

・簡単な言葉でゆっくりと静かに話しかける。

・褒めることで出来ることを増やしていく。

・変わった行動は不安や緊張を和らげ心の安定を保つめのことだと理解する。

・行動を無理に止めるといっそう落ちつかなくなるのである程度容認する。

・その行為が本人や周囲にとって問題となっている場合は時間帯や場所を限定する。

・パニックが起きたら暫く見守る。

・自傷他害の恐れがある場合は怪我をしないよう介入し、落ち着ける場所があればそこへ連れていき、しばらくしたら好きなものを出して気分を切り替える

・取り組む前に何時まで何をするかあらかじめ伝える。

・やってはいけないことなどを注意するときはその場ですぐに行う。

・望んでいない急な変更は極力避けるようにする。

・視覚効果(身振り手振り)を使ったコミュニケーションをとる。

・できるだけ簡単な言葉で具体的に伝える

・何もすることがないと不安になることが多いので興味のあるものを準備しておく。

・自分の中でのルールがあるので問題がなければそれを理解する。

・言葉を発さなくても伝えたい事がないわけではないので気持ちの変化に気付く。

 

まとめ

自閉症を含む発達障害は生まれつきの機能の障害であり、決して親の育て方や周囲の環境で発症するわけではありません。

一方で、発達障害は教育や育て方によっては改善することも事実です。

自閉症だからと決めつけずに、特性に配慮しながら将来に向けてどう育てていくかということを考え、家族だけで抱え込まず療育センターや児童発達支援施設など必要な社会資源を組み入れながら適切な関りやサポートを行うことが大切です。